

ただようまなびや岩手校:②インタビューを受けて
ただようまなびやで、そこに取材に来ていた出版社の方にインタビューを受けました。取材してくださったのは、今年、神戸で生まれた「苦楽堂」という出版社。代表の方は27年勤めた出版社を脱サラし、独立したそうです。かっこいい。 さて、ぼくとしては、ただようまなびやよりも、このインタビ...


東京発・伝統WA感動「至高の芸、そして継承者〜狂言」:伝統芸能と翻訳業
狂言に行ってきました。多分初めてだと思います。高校の修学旅行で能楽堂に行ったのは覚えているのですが、演目は何を観たのか覚えていません。多分能を観たのでしょう。(能も狂言も同じ舞台ー松が描かれていて橋渡しがある舞台ーで行なわれるのです。)...


富田克也『サウダーヂ』:行き詰まった地方都市から
このサウダーヂは、たしか渋谷の小さな映画館で観たのですが、衝撃を受けました。時代のメルクマール(目印)となる作品だと思います。もっと評価されるべき作品です。 舞台は山梨県甲府。主人公らしき人物は二人います。一人は、上のフライヤーでも大写しとなっている土木作業員の若者。もう一...


ただようまなびや岩手分校:①「学校」という場で、まなぶこと
作家の古川日出男さんが主催するワークショップ「ただようまなびや岩手分校http://www.tadayoumanabiya.com/index.html」に行ってきました。会場は「オガール紫波」(「しわ」って読みます)という場所で、ここはちょっと興味深いところでした。詳しく...


古屋兎丸『ライチ☆光クラブ』:80年代における「父親像」の変化
飴屋法水率いる劇団「東京グランギニョル」が85年に上演した同名の舞台を、それに魅せられた古屋兎丸が漫画化したものです。広告宣伝は丸尾末広が行なっていました。グロテスクな漫画を描く丸尾末広の影響を大きく受けているのが絵柄から分かりますね。...


CCR『Have You Ever Seen The Rain』:翻訳
『Have You Ever Seen The Rain』 Someone told me long ago There’s a calm before the storm I know, and it’s been coming for sometime When...


纐纈あや『ある精肉店のはなし』:部落差別の特殊性
さて、今回は屠殺業(とさつぎょう)についてです。 ファストフードネイションを見てたら思い出しましてね。 この映画にはぼくも制作費をカンパしました。 纐纈あや(はなぶさあや)という方が監督なのですが、目の付け所がとてもいいですね。現代の影の部分を、決してペシミスムに陥らずに映...


『FAST FOOD NATION』:他人事
久々に映画の更新ですな。 『いのちの食べ方』系の映画かと思ったら、ドキュメンタリー映画じゃないんですね。ストーリーがあって、そこに精肉工場の映像が使用されるという感じです。『いのちの食べ方』はトピックが複数あって、ここまで牛の屠殺・解体に踏み込んでいなかったので、屠殺場の映...
スティーブン・フォスター『Oh! Susanna』:翻訳
お久しぶりです。しばらく更新をサボってしまいました。頑張って週一で更新したい! さて、今度作家の古川日出男さんが主催する「ただようまなびや」→http://www.tadayoumanabiya.comというワークショップに行ってきます。そこで、ぼくが尊敬する柴田元幸という...


三島由紀夫『金閣寺』:どもること
実は三島は初体験なのでした。 残念ながら、ちょっと自分には合わない文体でしたなあ。 今回は、主人公の最大の特徴である「吃音」について焦点を当てて書いてみたいと思います。 主人公は自分の吃音に大きなコンプレックスを抱いており、自分が嫌いな理由の一つとなっています。正・美の象徴...