松本大洋『ピンポン』のヒーローと現代アイドル論
漫画の中のマイベスト3には入るであろう、松本大洋『ピンポン』のヒーロー論について、短いですが書かせていただきたいと思います。 松本大洋の作品には、必ず「ヒーロー」が出てきます。こいつは大概主人公であることが多く、圧倒的なパワーを持ち、周りの人に良くも悪くも多大な影響を与えま...
内田百閒『第一阿呆列車』の日本的文体
内田百閒の作品を初めて読みました。洒脱な文体が読んでいてとても心地良い。解説で伊藤整が「漱石のユーモア文学の発展としての百閒の文学というものをここで説いたりすることは」云々と書いてますが、確かに漱石文学のユーモアをさらに磨いたような笑える作品でした。...