

村上春樹×蜷川幸雄『海辺のカフカ』:個別包装される世界
蜷川幸雄が生きている間に、一度は舞台を見ておきたいと思い行ってきました。 村上文学を舞台化するなんてちょっと想像できませんでしたしね。 舞台芸術はあんまり見たことがありませんでしたが、今回の作品は素人目に見ても大道具の使い方がとてもユニークでした。大道具は全て巨大な水槽のよ...


生命大躍進展:生命の樹形図の中で
行ってきました。生命大躍進。 ちびっ子連れの家族で会場はぎちぎちでした。考えが甘かった、、、。 せっかく行ってきたので、驚いたことをメモしておこうと思います。 ①胎盤は、DNAが傷つけられてできた 我々ほ乳類をほ乳類たらしめる器官・胎盤は、どうやらDNAが傷つけられてできた...
寺子屋ゼミ:つくられる病
ついに、ついにお会いしてきました。内田樹先生に。 本やブログ、ラジオから想像していたとおりの人柄で、無邪気な大人 という感じでした。威厳がありながら、どこか安心するような。大変貴重な経験となりました。(しかも!釈先生にも意図せずにお会いすることができるなんて!感無量!)...


南三陸町:目入りのモアイ
宮城県の南三陸町には、目入りのモアイ像がある。その像は、「さんさん商店街」という津波で商店を流されてしまった人たちが作った、プレハブ造りの小さな疑似商店街の入り口にある。 そのモアイ像は、イースター島から運ばれた、由緒正しき本物のモアイ像で、目を入れたのもイースター島の職人...


ただようまなびや岩手校:②インタビューを受けて
ただようまなびやで、そこに取材に来ていた出版社の方にインタビューを受けました。取材してくださったのは、今年、神戸で生まれた「苦楽堂」という出版社。代表の方は27年勤めた出版社を脱サラし、独立したそうです。かっこいい。 さて、ぼくとしては、ただようまなびやよりも、このインタビ...


東京発・伝統WA感動「至高の芸、そして継承者〜狂言」:伝統芸能と翻訳業
狂言に行ってきました。多分初めてだと思います。高校の修学旅行で能楽堂に行ったのは覚えているのですが、演目は何を観たのか覚えていません。多分能を観たのでしょう。(能も狂言も同じ舞台ー松が描かれていて橋渡しがある舞台ーで行なわれるのです。)...


ただようまなびや岩手分校:①「学校」という場で、まなぶこと
作家の古川日出男さんが主催するワークショップ「ただようまなびや岩手分校http://www.tadayoumanabiya.com/index.html」に行ってきました。会場は「オガール紫波」(「しわ」って読みます)という場所で、ここはちょっと興味深いところでした。詳しく...


旅行記「豊島・直島」⑤:おじいさんの話と「つくること」・「こわすこと」
直島の本村港というところをふらふらしていると、80代くらいのおじちゃんに話しかけられました。直島についていろいろ教えてもらったので、備忘のために書いておこうかと思います。 ①直島の工業について もともと直島の住民の多くは造船業を生業としていました。現在も島の多くの土地が三菱...


旅行記「直島・豊島」④:『地中美術館』紹介と少しばかりのタレル、マリア解釈
先日も紹介した安藤忠雄が建築した美術館です。安藤氏は新国立競技場の件で新聞等では、「景観に合わないデザインを採択した」と批判されていましたが、この地中美術館は周囲との協調が売り。地中美術館のガイドブックにも、「風景を損なうことのないよう、あえて外観のない建築を設計しました」...


新国立競技場について:「女性の時代」のモニュメント
新国立競技場のデザインは、ザハ・ハディドというイラク出身の女性建築家が考案したものが採択されました。 ぼくは、新聞でデザイン案を見たとき、ちょっとあの明治神宮外苑という土地の雰囲気には合わないんじゃないかな、と思いました。(その新聞記事がそのような論調で書かれていたことも大...