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生命大躍進展:生命の樹形図の中で

  • 執筆者の写真: krmyhi
    krmyhi
  • 2015年8月1日
  • 読了時間: 3分

行ってきました。生命大躍進。

ちびっ子連れの家族で会場はぎちぎちでした。考えが甘かった、、、。

 せっかく行ってきたので、驚いたことをメモしておこうと思います。

①胎盤は、DNAが傷つけられてできた

 我々ほ乳類をほ乳類たらしめる器官・胎盤は、どうやらDNAが傷つけられてできたらしいです。その昔、我々の先祖の小さなネズミのような生き物が、レトロウイルスというウイルスによって大量死しました。そのウイルスによって傷つけられたDNAが、その後、ほ乳類特有のDNAとなっていったらしいのです。

②我々ホモサピエンスは、ネアンデルタール人と交雑していた

 今まで、長いことホモサピエンスとネアンデルタール人は、生きていた時代が異なるため、交流はなかったと考えられてきました。

 つまり別の種同士で交雑していたのです。 これにはとても驚かされました。

 この特別展の最後の締めくくりの動画は、要約すると「我々のDNAを繙くと、古代の脊椎動物ー例えばアノマロカリスなどーからの歴史がきちんと刻まれている」ということでした。

 生命の誕生以降、地球では生物の大規模な絶滅が5回ほど起こりました。これを「ビッグファイブ」と呼びます。生物の大量絶滅が起こる度に、地球の支配者たる生物は変わっていきました。恐竜が地球上の支配者だった時代に、我々の直系の祖先であるほ乳類は、小さなネズミのような生き物であり、恐竜からしてみれば、文字通り「眼中にない」ような生き物だったことでしょう。

 5度に渡る大量絶滅期を経て、我々人類は地球を支配したかのように振る舞っています。そして、我々人類の傍若無人な振る舞いによって、生物の大量絶滅が起きています。学者の中には、今の時代を6度目の大量絶滅期と呼ぶ人もいます。地球史的に見ても、それほどの勢いで様々な生物が絶滅していっているということです。

 生命の樹形図は、フッサールの他我論、レヴィナスの他者論を想起させます。内田先生の解釈によると、我々は空間的にも、時間的にも、異なる自分と共に生きている、ということです。多分、フッサールやレヴィナスは、その他我、他者をあくまで人間までの範囲でしか想定していなかったと思いますが、ここに、今まで地球上に生きてきた生物全体を加えても良いのではないのでしょうか。だって、それらの生物がひとつでも欠けていれば、我々人類は今のようなあり方とは異なっていたかもしれないのですから。それを二重螺旋は科学的に証明してくれているんですから。

 仏教国の日本は、人間と他の生物を等しく扱うことにそこまで抵抗がありません。

 想像力を最大限引き出して、「アノマロカリスと共に生きている」という気持ちで毎日を送るのって、とても豊かなことだと思いませんか。

 では。

 
 
 

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